事故のない未来をつくり続ける、スバルの想い編|宮城スバルレポート

事故のない未来をつくり続ける、スバルの想い小野寺先輩に聞きました。「想い」があってこその、技術

小野寺先輩のプロフィール[ 勤続年数:14年/趣味:スキー/好きな車:スバル車 /資格:STARS 2級 ]

カメラとレーダーの違い

-小野寺先輩:前回のお話で、アイサイトの「見極める力」について触れましたが、今回はその精度の根幹についてお話します。予防安全機能のセンサーは、対象物からの電波の跳ね返りを感知するセンサー(赤外線レーダー、ミリ波レーダー等)と対象物を映像として見極めるセンサー(単眼カメラ、ステレオカメラ)に大きく分かれます。電波の跳ね返りに頼るレーダーよりもカメラセンサーの方が、ヒトなのか車なのかガードレールなのか等、細かく見極められます。

一時は開発凍結の危機も、それでも乗り越えて生まれたステレオカメラ

-小野寺先輩:カメラの比較をすると、単眼よりステレオ(両目)のほうが精度は上がります。例えば、片目を抑えて歩いてみると、距離感・立体感が掴みづらくなりませんか?
人間は左右の目でそれぞれ「像」をとらえ、左右の像の微妙なズレを脳の中で一つに処理することで、より正しい距離感・立体感を安定して掴むことができるようになります。
アイサイトのステレオカメラも原理は同じなんですよ。

-まいあ:アイサイトの二つのカメラから、入ってくる情報を一つに統合する「脳」のような部分がクルマの中にあるということですか?

-小野寺先輩:その通りです。20年の歳月をかけてスバルの開発エンジニアたちがつくり上げた究極の光学機器が搭載されています。二つの像を一つに統合し、更にそこから足回りにも正確に指令を伝えるわけですから並大抵のことではありません。優れたカメラの開発と、その制御ソフトに膨大な時間をかけて磨き続けてきたからこそ、信頼性が高く、ドライバーに違和感を与えない運転支援システムを完成させることができたのです。

二つの像を一つに統合するには、「クルマとは精度の桁が違う光学機器」が必要でした。しかし、そのような光学機器を生産ラインに乗せて量産するということが非常に困難な課題となり、ステレオカメラによる運転支援システムの開発は、凍結しかけたことさえありました。

ですが、開発者たちは諦めませんでした。
レーダー等とは異なり、対象物の形や距離を正確に認識することができるステレオカメラの可能性を信じ、最後まで挑戦し続け完成させたのです。それはアイサイト搭載車の衝突事故発生率は8割以上減少するという大きな成果に繋がっています。

-まいあ:どんなに困難でもやりきる「価値」を確信していたからこそ、開発は続けられたのですね。自分たちのつくったクルマで事故を起こさせたくない、という切実な想いも伝わってきました。

「想い」があってこその、技術。

-まいあ:今日まで様々な視点でスバルのクルマについて教えて頂きましたが、スバルのモノづくりには「お客様を幸せにしたい」という根本的な願いを感じます。「運転しやすい事」、「ドライバーの思いのままに操れる事」、「交通事故をなくしたい事」、「万が一のときクルマに関わるすべての人を守りたいという事」、すべてはクルマに乗る人を「安全に」そして「幸せに」したい、そういう願いかがあってこそ実現されるものだと、よくわかりました。

-小野寺先輩:「愛でつくるクルマ」とはまさにそれですね。
想いのないものに、活力は生まれません。
スバルのアイサイトがここまで飛躍的な精度を保っているのは、おっしゃるとおり、開発者たちの「事故をなくしたい」という強い想いがあってこそでした。クルマがあって、生活が豊かになった一方で、命が失われるリスクも増えていたら悲しいですからね。
「予防安全」という考え方そのものが浸透していなかった時代から、歩行者保護をも含めた独自の研究開発を行ってきたのは、事故のない未来を作りたい想いがあったからです。

-まいあ:「クルマ開発」というより、「人の想い」を強く感じますよね。
想いの先に、技術と幸せがある、それがスバルなんですね。